つい先日Oculus quest2を購入して初のVRを体験したのでレビューというよりかは感想を書いていく。
Oculus quest2とは?
単独でVRコンテンツが使えるスタンドアローンなタイプのVRHMD。スペック等詳細は色々な所で報じられているのでそちらに任せるが、とにかく値段に対してのスペックは非常に高い。スタンドアローンという事もありハイスペックなPCや接続用のケーブル、位置などを認識するためのカメラなどそういったものは一切要らない。が、その一方でPCと繋ぐ事でPC用のVRHMDとしても使えるハイブリッドさを持ち合わせている。
参考に貼っておく。
装着感
他のVRHMDを触った事が無いので何とも言えないが全体的に顔の前面への圧迫感はある。特に頬骨や目の周りなど。フィットパックやエリートストラップなどもあるようだが未体験。鼻周りの隙間やカウンターウェイトが欲しくなるといった部分は他のレビュー記事でも触れられていた通りだと感じた。筆者はメガネを付けてるのだが、付属のスペーサーを付ける事で問題なく使えている。公式では幅142mm、高さ50mmまでとの事で、これに収まっていれば大丈夫そうである。
アカウント周り
一番問題というか何というか、これが最も気になっていた部分だったが今のところ問題なく使えている。セットアップ時にアカウント作成すれば大丈夫らしいというのは恐らく合っているのだろう(そもそも自社製品のユーザーを軽くBANするのが理解できないが)。入力したのも名前と生年月日、メールアドレスのみでアカウントはquest2以外では全く使っていない。こんな所で購入を躊躇させるのはとてつもない損害だと思うのだが紐づけで得られるデータがそれだけ重要なのだろう。
VRゲームの感想
無料から有料までいくつか触ってみたのでそれぞれ軽く。
はじめてのQUEST2
はじめてというぐらいなのでまずこれから遊んでみた。起動画面からもうすごい(語彙力皆無)。SF世界に入ったようなそんな感じ。ナレーションのガイドによって目の前に現れるデスク上のおもちゃを掴んだり投げたりとVR空間での基本操作を教えてくれる。ガンシューティングやロボットとのダンスも出来るのだが、VRが初めての自分としては本当に臨場感というかその空間に入り込んでいるという感じがすごかった。
Oculus First Contact
これまたはじめて系タイトル。はじめてのQUEST2に近いが、こっちは言葉を発しないロボットの指示に従って色々遊ぶ。QUEST2の方がサイバー空間感があったのに対してこっちは秘密基地感のあるガレージ。
SUPERHOT VR(デモ版)
自分が動く時だけ時間が動くというまさしくマトリックス的な動きが出来るFPS。VRだと本当に自分が避け、敵を殴り飛ばし、銃を奪って撃つ、と映画か何かの中のアクションそのまま。そのままなのだが、いかんせん部屋のスペースが無いと楽しさは半減。筆者の部屋はそこまでの広さが無いため壁を殴らないか気になって仕方がなかった(というか殴った)のでデモ版だけで断念。ゲーム自体は本当に面白い。
Robo Recall:Unplugged
暴走したロボットをリコール(物理)するエージェントとして働くFPS。FPSと言っても古典的なガンシューティングに近い(タイムクライシスとかああいう)。VR酔い防止のため移動がワープなのが特徴的。だがそのお陰で全く酔わずにプレイ出来た。FPSと言ってもただのFPSではない。そこはVRらしく敵や銃弾などにもインタラクトできる。敵を掴んで投げたり、掴んで盾にしたり、もいだり、弾やミサイルを投げ返したりと何でもあり。敵まで一気にワープして掴みかかり、銃を奪ってそのままヘッドショット、さらにそれを盾にしながら別の敵を撃つ、みたいな殺陣の如きアクションも出来てしまう。何でもあり過ぎて人の暴力性の本性が出るのでやばい(VRで良かった)。リロード動作なども無くスムーズにトリガーハッピー出来る。敵の後ろに回り込んでゼロ距離でショットガンを両手から放つのは最高。あまり他の媒体で触れられていないがかなりおすすめのFPS。日本語化もされており、吹替はリコール(物理)な感じの世界観にいい味を出している。これに限った話ではないのだが、ボリュームは少なめではあるが体験としてはそれ以上のもの。
Kizuna AI - Touch the Beat!
分裂して声が変わったりなんか最近復活したらしいけどあんまりよく知らないKizuna AIの音ゲー(これは中身どれ?)。
曲もキャラも知らなくても楽しかったのでファンは必見ではないだろうか。コンボを決めると徐々にKizunaAIに近づいて行くというシステムがあるのだが、3dモデルと分かっていても近づくとおおーとなる。
東京クロノス
ゲームとしては古典的なノベルゲーなのだが、それがVRになるとこうも変わるのかと驚かされた。キャラクターの動作や背景、それぞれ今までなら外から見ている感じだったものがVRになる事で完全に世界の中に入ったように感じた。途中キャラクターがだいぶ接近してきたりするシーンがいくつかあるのだが、その辺りの臨場感は本当にすごい。ボリュームはそれなりだがストーリーは良くまとまっていてすっきり。個人的にはせっかく手があるのだからもっとインタラクトさせて欲しかったとは思うのだが、続編が出ているようなのでその辺りはそちらに期待したい。
BeatSaber
定番の中の定番。なぜここまで定番なのかはプレイすれば分かる。そしてこれはプレイしないと分からないのだが本当に体力というか腕の筋力が要る。この冬でも汗ばむレベル。最初はEXPARTなんて手が動かないと思っていたが慣れれば割と行けるようになった。quest版でもPCと繋ぐことでMOD曲が入れられるようなのでその内やりたい。しかしデフォルトの公式曲もけっこうな数があり、譜面毎に全然違う動きを要求されるのでバニラでも十分楽しい。
その他コンテンツ
ブラウザ
3画面同時に表示できるのはなかなか良かった。動画鑑賞にはかなり向いているもののやっぱりゴーグルをつけているという感覚は慣れないと邪魔である。
Quill Theater
3Dアニメーションだったりモデルだったりを鑑賞できる。どれも無料のようなのだがすさまじいクオリティ。
最後に
興味はあるけど手を出すか迷ってるランキング上位だったVRについに触れる事になったが、これは実際に体験しないと凄さが分からないものだな、と自分自身で使って感じた所である。ケーブルもPCなどの準備も必要なくゴーグルを被れば使えるという手軽さは筆者のような迷っていた層にもかなり”強い”のではないだろうか。この体験がこの価格で出来るのは本当に素晴らしい(Facebookアカウント問題さえ無ければ)。Oculus LinkによるPCVRもその内試してみたい。