ゲーマー回顧録

雑食ゲーマーが色々語る

【ゼノブレイド2 】カタログチケットなるものが出て来たのでゼノブレ2を推す話

先日ニンテンドースイッチオンライン加入者向け特典としてニンテンドーカタログチケットなるものが発表された。

加入者限定特典 | Nintendo Switch Online | Nintendo Switch | Nintendo

 

詳細は公式に任せるとして、筆者が語りたいのはこれを機に未プレイの人はぜひゼノブレイド2をプレイしましょうという話である。

カタログチケット発表当日はTwitterで"ゼノブレ2"というワードがトレンド入りし、かなりの注目を集めていた。という事は(ダイレクトマーケティングしてる人も多そうだが)購入を検討する人も一定数いるだろうからその背中を押すべしというのがこの記事のテーマである。

このブログでは過去にもゼノブレ2について熱く語った記事も存在するが、今回はDLCやアップデートが出揃った今だからこそという事で改めて。

勿論ネタバレ無しの方向で書いていくのでご心配無く。ちなみに発売当時の勢いで書いたのは以下の記事。

gamermemoirs.hatenablog.com

 

要約

ゼノブレ2が気になってわざわざ検索してこのページを開いているくらいなら迷わず買いましょう。

以上。

 

…というのはあまりに無責任なので以下Q&A方式で書いていこう。

 

 

Q&Aコーナー

・前作やってなくても大丈夫?

大丈夫。むしろ前作等をプレイ済みの人間からすると雰囲気も何もかも変わり過ぎてビビった。他のシリーズ作品を遊んでいると分かるファンサービス要素はたまにある。

ゼノブレイド(無印)ともゼノブレイドクロスとも続編という訳ではない。ただ、ゼノシリーズ繋がりでゼノサーガからコスモスとテロスが参加している。また、DLCで無印とクロスからゲストキャラクターとしてシュルク、フィオルンとエルマが参加する。が、ほぼファンサービスなのでそれらについて詳しく知らなくても全然問題は無い。

ちなみに無印をプレイしていた場合は絶対にプレイして欲しい。2から入ったら今度は無印もプレイして欲しい。ついでにクロスとゼノギアスも(ry

 

 

・どんなゲームなの?

何とも説明しにくいのだが、色々ポイントを挙げて行くと

1.熱く王道を往くボーイミーツガールなシナリオに

2.立体的で様々な景観が味わえるマップを探索し

3.雰囲気を何倍にも盛り上げるBGMと共に

4.多種多様なキャラクター達と

5.圧倒的ボリュームを味わえるJRPG

と言ったところだろうか。要するに全部盛り。

 

まず1から。ネタバレしたくないので詳しく語れないのだが、とにかくいいとだけ。主人公レックスが人とは異なる生命体であるブレイドのホムラと出会う事から物語は始まり、伝説上の存在と思われていた"楽園"を目指す…。

出会いに別れ、逆境からの逆転、過去の因縁、世界の行く末…王道でありながら熱い展開には燃える事間違い無し。

恐らくこのタイミングでゼノブレ2に関して調べている人は他の媒体で何かしら見たりしているだろう(発売当初バズっていたヒカリのあれとか)。しかし、それは全体のほんの一部である。序盤から一気に引き込み、(微妙にセンスが古いネタを混ぜながら)後半に向けて伏線を貼りつつ終盤では怒涛の展開を見せていく。序盤にちょいちょいダレるポイントが混じっているのが難点ではあるものの、総合的に見て傑作であると言える。エンディングまでプレイした際にはきっと熱い物がこみ上げてくるだろう。

 

2について。今作の舞台は雲海とその上に存在する巨神獣からなり、その景観はその巨神獣毎に全く異なる。完全なオープンワールドではないが、巨神獣毎にロードを挟む事無くシームレスに歩き回れる上にファストトラベルは要所要所のポイントへいつでも出来るため、ストレスフリー。草原や砂漠と言ったある種お決まりのようなものから桜舞い散る幻想的なエリアに廃墟に…。言葉だけだと何ともよくある感じに聞こえてくるのだが、そのスケール感や作りが本当に素晴らしい。立体的な作りが特徴的で、登ったり下りたりを駆使する事で広大なマップを味わえる。探索したその先にはランドマークや秘境と言った絶景スポットだったりが用意されている事が多く、探索の楽しみの一つである。また、行けるようになる段階にはあまりに相応しくない高レベルのモンスターが居る場合もあり、緊張感ある冒険も出来たり。デスペナルティは何も無いので探索は気軽に出来る。プレイするとSSが溜まることは筆者が保証する。

 

3は他の要素全てに関わって来るのだが、筆者がゼノブレ2を推すかなり大きな理由でもある。熱い展開、シナリオを一層盛り上げるのはこのBGMあってこそ。どうやって作っているのかと聞きたくなるくらいムービーと噛み合っていて、転調とシナリオの展開がぴったり合う場面は鳥肌が立つ。フィールド曲もずっと聞いていたくなるものばかりで、曲に浸っていたいが為にあてもなくフィールドを歩き続けたのはいい思い出。戦闘曲も豊富で、通常曲、ユニークモンスターという強敵用の曲、特定のボス曲…など。そしてそのどれもがテンションを高めてくれる。特にユニークモンスター戦の曲は敵の強さも合わせてイントロから強烈なインパクト。サビの部分まで聞ければ(難易度的にもプレイヤーのテンション的にも)勝ち目があるとはよく言ったものである。

公式サイトでも試聴できるのでぜひ。

 

4はシナリオ上の主要人物達もそうなのだが、一番の目玉はブレイドであろう。本作では人に加えてブレイドという生命体が存在し、彼らと共に戦闘を行う。様々なイラストレーターによってデザインされたブレイドは総数40を超え、どれも特徴的。呪いの人形のように釘が刺さった美少女もいれば渋い墨絵のような武者に自称王、鳥や謎の球体…きっとお気に入りのブレイドが見つかるはず。何が凄いかと言えばそれぞれ特徴的なデザインでありながらどれも非常に高い再現度で、更にそれらが世界から浮いてる感じは無く、不思議とぴったりはまっている事。ブレイド達には掘り下げの為のサブクエストや会話イベントなどが準備されており、それも楽しみの一つである。

戦闘は彼らブレイドを切り替えながらPTで戦うのだがこれがまた楽しい。それぞれのブレイドは固有のスキルや役割(アタッカー、ヒーラー、タンク)を持っており、ドライバー(ブレイドと共に戦う人をこう呼ぶ)一人につきブレイドは3人セットするのでこの組み合わせで戦術ががらりと変わる。お気に入りのブレイドを生かすよう考えるも良し、PTのバランスを考えるも良しである。リアルタイムで忙しいテンポの戦闘となるが、どのブレイドも凝った動きをしており、ぜひじっくり見たい所。

 

5.何を基準とするかにもよるだろうが寄り道やらなんやらした結果筆者のクリア時プレイ時間は100時間を超えていた。メインストーリーだけ追いかけても50-60時間はかかるのではなかろうか。ブレイドの数やその作りこみ、サブクエストによるシナリオ補完など、時間に限らないボリューム面もしっかりしている。特にブレイドの作りこみという点では、どれも固有のストーリーやモーションを持ち、特定の編成で聞ける掛け合いなど全部網羅するのは大変な程である。

 

要するにRPGとしてどの点を取っても素晴らしい出来なのでキャラデザ等が苦手で無ければ間違いなく楽しめる。

 

 

・難しい?

基本的に困ったらレベルを上げればいいので何とかなる。しかし、レベル以上に戦闘システムへの理解の方が大事だったりする…のだが問題はここで、ゲーム内にチュートリアルは度々表示され、丁寧に説明されているもののそれがゲーム内で見返せないという事。これに関しては筆者が発売からちょっとした頃にネタバレ抜きでわかりにくい所の説明を書いたのでもしプレイしてわからなくなったらそちらを見て欲しい。

ゼノブレイド2【戦闘の基本やTIPS~ヘイトやスパイクなど~】 - ゲーマー回顧録

アップデートで難易度変更、つまりイージーモードが搭載されたのでシナリオに集中したい場合はそれもありだろう。ついでにオート戦闘まであるので本当にストーリーだけ追いたくなったらそれも一つの手。戦闘の進め方も何となく掴めるだろう。

 

・ガチャあるって聞いたけど?

前述したブレイドの入手はシナリオやサブクエストで確定で手に入るものとコアクリスタルというアイテムによるガチャによるものと、二種類の方法がある(どちらで入手できるかはブレイド毎に決まっている)。後者のコアクリスタルガチャが曲者で、お目当てのブレイドが出るとは限らないというかまず出ない(解析によれば疑似天井のようなものは存在し、数こなせば出るようにはなっているらしい)、とまさしくそこらのソシャゲのガチャである事は否定出来ない。お目当ての一点狙いはきついが、何かしらのレアブレイド(汎用の見た目のコモンに対しユニークなブレイドをこう呼ぶ)はある程度出るので、運良く出会えたブレイドをどう組み合わせて戦うか、というのも一つの醍醐味である。

言うまでも無くこのガチャ要素は完全にゲーム内で完結しているので課金等は存在しない。

幸いにもこのコアクリスタルは大量に稼げる方法が存在し、アプデでガチャの演出スキップも可能になったのでブレイドコンプはそこまで大変でもない。当ブログ内でも稼ぎに関してはまとめているがそれはクリアしてから覗いて欲しい(ネタバレ配慮的に)。

ガチャともなればレアな奴が居ないと厳しいのかとも思われそうだが、コモンの方が強い場合も多々ある。むしろブレイドの属性などの種類が上手く噛み合ってるかどうかの方が大事なので、レアコモン問わず手持ちの幅が広い方が色々な場面に対処出来るようになっている。ちなみにレアが強いかどうかの話をするとブレイドに依り、コモン以下と言いたくなるようなものも存在するほどピンキリで明らかに強いブレイドはほんの一握り。そう言った意味では気に入ったブレイドを使い続けられるバランス。前述の難しさについても関係するのだが、強いブレイドが居ないと難しいという事は無く、戦闘システムを上手く使いこなせるかどうかの方が大きい。

 

DLCどうなの?

DLCは本編への追加ブレイド、チャレンジバトルという特定のシチュエーションを戦う追加モード、追加サブクエスト、お役立ちアイテムに加えて、黄金の国イーラという本編の前日譚が全部一緒になったセットとして販売されている。また、黄金の国イーラはそれ一本でパッケージ版が存在し、そちらだけを購入して遊ぶ事も可能。

で、肝心の中身なのだが、いい意味でお値段不相応なボリュームである。まず、目玉である黄金の国イーラがパッケージ版でも出ている事から察して欲しいのだが、そこだけでも軽めのRPG一本ぐらいの中身。それに加えてブレイド、モード、サブクエストなども追加されているのだからお買い得なんてものではない。

そして、ゼノブレ2を購入検討してる人向けの記事なのにこんな事を書くのもどうかしてると思うのだが、今から遊ぶ新規プレイヤーなら、黄金の国イーラからプレイした方が本編をより楽しめるだろう。というのも、黄金の国イーラは本編の500年前を描いたストーリーであり、そちらを知っていた方が本編に深くのめり込めるような作りだからである。これまたネタバレ回避の為に詳しくは触れないが、本編でのキャラクター達の言動が理解しやすく、感情移入しやすくなるだろう。

 

 

 

 

・結局のところどうなの?

ここまで読んだなら買いましょう。以上です。

 

 

最後に

気になっている人なら買って後悔はしない、と断言出来る。サントラやらイラスト本やら関連商品も充実している上に、ゼノシリーズとして見ると過去作もいくつかあるのでハマったら沼…かもしれない。

ついでに付け加えると、カタログチケットが使えるタイトルの中でお値段がトップクラスにお高く、中古価格もほとんど下がってないのでそういった観点でもオススメする。