ゲーマー回顧録

雑食ゲーマーが色々語る

欲張りなSFアニメ【楽園追放】

先日AbemaTVにて配信されていた楽園追放を見たのだがクリティカルに面白かったので書き留めておく。

 

欲しいものが全部詰まっていた

始め楽園追放の存在を知った時は際どいスタイルのヒロインで釣るだけの何かなのかと思っていたが、実際の所それだけではなく(あったにはあった)、作品全体で見ても非常に良いものであった。可愛いヒロイン、渋くてかっこいいバディ、そして何よりスタイリッシュなメカアクション。何とも欲張りなのだがそれらが全部詰まっているのだから面白い。

 

まず、筆者も結局釣られたアンジェラの可愛さ。初の生身の体という事で突然砂を舐めてみる謎行動から、徹夜した挙句目にクマを作り、うどん(?)をすすりながら七味唐辛子(?)にハマったかと思えば、高所からの偵察のためうんざりしながらもビルを登ったり、終盤のメカアクションでは負けるまいと踏ん張ったり、どの場面でも表情豊か。

ディーバのエリートである事を自負しながらも、ディンゴらとの交流を通し生身の体に興味、理解を示していくようになる流れはベタながら良い描かれ方であった。唐突な下ないし後ろからのアングルが多かった気がするが気のせい…だろう多分。

 

次にディンゴ。独特の雰囲気を持ちながらも酔狂で"仁義"溢れるいい男。仕事はきっちりこなせ、アンジェラのピンチには颯爽と駆け付け、なんだかんだで面倒見もいい、と非の打ち所がない。終盤アンジェラを再び出迎えるシーンは酔狂なんてものではないカッコよさであった。

ディンゴが色々と説明やらなんやらをする間アンジェラを多めに映す事で視聴者を飽きさせないのは上手い手法である。

 

極めつけはメカアクション。序盤のサンドワームを引きちぎったり滅多撃ちにした後しばらく出番がないのだが、終盤で一気に来た。

新型アーハン強奪から地球到達、そして廃墟での戦闘。スピード感、メカの動きにカメラワーク、何よりBGMとのマッチ。どれも素晴らしいものであった。

基地から地球到達までのシーンはシナリオ的にも反撃に移る場面で非常に興奮する。大量のコンテナを引き連れながら敵機の攻撃を全方向を使いながら捌き、回避一方の状態からフロンティアセッターの助力を得てBGMの変化と共にアーハンの変形をし、攻撃に転ずる。次々と敵機を撃墜し、ラストは機体に銃をぶち込んでの連射というカタルシス。そしてレールガンを合体、ミサイル迎撃と宇宙空間での戦闘を締めくくる。

廃墟での戦闘は地形を生かした戦闘、そしてディンゴも参戦とラストに相応しい盛り具合。戦闘もジャミングによる奇襲から銃撃戦、さらにはコンテナをもいで剣盾による接近戦と大盤振る舞い。本当に息をつく間もない展開だった。

 

シナリオも綺麗にまとまっており、見た後はとてもすっきりした気分になれる。電脳化した結果、人と機械の違いは何であるとかそんな感じのテーマもあるが、あまり小難しくはなっていない。とにかくSFアニメに欲しい物が全部詰まっていて、最後まで楽しく見る事が出来た映画であった。

 

雑記

ふとこういう映画を見ると思い出すゲームがいくつかあるがその辺りについて書くのはまた今度にする。それにしてもゼノブレイド2のキャラデザイナー、この映画を見てキャスティングしましたよね…?アンジェラっぽいヒロインどころかアーハンみたいなロボまで現れたゼノブレはどこへ行く。

最近ddlcの記事が伸びていて驚いたのだが、どうもVtuberがプレイしているらしい。記憶が正しければ配信状態でプレイしているとかなり酷いアレがあったはずなのだが果たして…。