ゲーマー回顧録

雑食ゲーマーが色々語る

ゼノブレイド2【サウンドトラック発売!】

待望のゼノブレイド2サウンドトラックが発売、無事購入出来たので今回はBGMにサントラを流しながらゼノブレイド2のサウンドについて書いていきたい。

なお筆者が購入したのは通常盤である。特典付きは気になったのだが、資料集的なものは後に出るだろうとの予想で見送り。…したのだが、どうやらかなりしっかりした内容の読み物だったらしく後悔していないと言えば嘘になる。

 

圧倒的ボリューム

まず曲を聴く前に驚くのはサントラそのもののサイズである。DVD等のパッケージ二枚分はあろうかという厚さ。それもそのはず、本作のサントラは(通常版は)全105曲、5枚組、時間にして約5時間半というとてつもないボリュームなのである。少なくとも筆者の持っているサントラの中では断トツ。

そしてそれらフィールド曲、戦闘曲、イベント曲とどれも珠玉揃いなのだからたまらない。ゲーム内で聴くのもいいのだが、曲単品で聴くと今まで聞こえていなかったような音もしっかり聞こえてくる。

サントラの構成はだいたいゲーム内で聴く順となっている。そのため順に聴く事でゲーム本編の追体験が出来るというわけである。ここからはゲーム本編を振り返りながら好きな曲の紹介を。

 

Disc1

本編開始時に流れるXenoblade2-Where it all began-、Elysium,in the skyの2曲は曲を聴くだけであのOPが脳裏に浮かぶ。

目覚め、交わる剣、Incoming!の3曲は古代船でのレックス復活からメツ、ザンテツとの殺陣の流れ通りとなっている。Incoming!はここに限らず強敵との闘いの場面(だいたいメツだったような…?)で使用され、シナリオと戦闘の両方を盛り上げてくれるいい曲である。Incoming!と来ればCounterattackを期待したいところだがDisc3までお預け。

グーラ領もどこかガウル平原を意識した雰囲気がいい。序盤を思い出すと共に鳥とゴリラの思い出が。

そして皆大好き(?)Tiger!Tiger!も収録されている。タイトル画面からゲーム内分までちゃんとある。

 

Disc2

中ボス曲のMonster Surprised Youはあのオカマ領主のイメージが強いのではないだろうか。他の戦闘曲に比べると比較的ゆっくりとしたテンポの曲である。

そしてタイトル画面でも流れるキー曲(多分メインテーマ)である在りし日の二人はここに収録されている。他のイベント曲などにも一部旋律が使われている、重要な曲である。二人とは誰と誰を指すのか…これはその時々で異なるのだろう。寂しげにも聞こえるピアノの綺麗な音色が心に響く。

シナリオ的にも戦闘的にも落ち着いて聴く事の少ないイーラ勢との戦闘曲、死闘イーラ。イーラの面々が和風モチーフなだけあり、曲も随所にそのイメージがある。

序盤のユニークモンスター曲、行く手を阻む者たち。前作にも近い名前の曲が存在するが、曲調は全く異なる。冒頭で今まで聞こえていなかった音が、と書いたが一番インパクトを受けたのはこの曲で、ゲーム内で聴いた記憶の無い旋律が所々に聞こえて来るのだ(筆者の思い違いかもしれないが…)。戦力が整わない序盤はこのイントロでなかなかの絶望感を味わうのだが、上手く戦闘が回り出して転調まで聴けると勝利が見えてくるというのはある意味前作リスペクトか。

忘れられないボーカル挿入曲、Drifting Soul。ヴァンダムさん…。シナリオ的にかなりキツイシーンで流れるこの曲。その歌詞は流れる場面も含めて考えるとホムラないしヒカリ(あるいはメツも?)の心情のように感じられる。youを神、Iを天の聖杯達と考えるとしっくりくる。自分自身を見失っている聖杯達が神にその答えを求めようとする本編での姿がぴったり歌詞に重なる。ただ、冊子内の日本語歌詞ではIを僕としている(後述するがOne Last Youでは私となっている)ので実はレックス視点だったりするのだろうか?いずれにせよ、作詞は高橋哲哉氏となっているのでシナリオに無関係ではないだろう。

 

Disc3

Drifting Soulで絶望を味わわせられた後に来るのはCounterattack。前作敵との対峙を意識した雰囲気のある曲である。本当にムービーとぴったり合っているように聞こえたがどのような作りをしているのか不思議な曲でもある。曲内での盛り上がりと落ち着いた部分との差が激しく、ゲーム内で使われる場面もタイトル通りと、とにかくテンションが上がる。

もう一つのユニークモンスター曲、さらに名を冠する者たち。まさか曲タイトルを前作にほぼ被せて来るとは思わなかったが、前作にも負けず劣らず(個人的にはパワーアップしていると思う)、熱い曲で、更には1ループまでがかなり長いと落ち着く暇が無い。

アルドランのテーマ…ではなくVSドライバー。曲自体はすごくいいのだがその性質上人によっては聴き飽きていることだろう。どこかでファルコムサウンドっぽいと見たのだが最近なんとなくわかった気がする。

今作フィールド曲でもトップクラスのお気に入り、スペルビア昼の曲、スペルビア帝国~赤土を駆け抜けて~。うまく言葉にできないのだが、スペルビアの乾燥した暑い土地や工業都市、そしてその広大なフィールドを駆け抜ける感じと全てが詰まっている。

何気にジーク専用曲の雷轟!アルティメット。戦闘前のふざけた雰囲気とは一転してエレキギターが響き渡るかっこいい曲である。

最強サクラの歌はサントラでこっそりボーカルついてたりしないだろうかと期待したがそんな事はなかった。

 

Disc4

ANUNAのコーラスが心に染み渡るOur Eternal LandとWe Are The Chosen Ones。ゼノギアスコンサートの時にも思ったのだが、コーラスだけで圧倒的な表現である。宗教国家であるアーケディアにまさしくぴったり来る。

ルクスリア王国昼の曲もフィールド曲の中でかなり好きな方である。曇り時の巨大イカやらなんやらのインパクトが強かったというのもあるのだが。

意志はルクスリアでのシンとの対峙の場面で流れる曲である。無茶苦茶に強いシンの能力を見せつけられ、こんな強い設定でこの後どうなるのかと考えた事を思い出す(結果それを上回るアレが出て来た訳だが)。後の”シンの力”という曲にもフレーズが使われており、ある意味シンのテーマである。綺麗な曲調の中に交わる力強いコーラスと、”意志”のタイトルの通り、シンのイメージに合った曲だと感じる。

ニアがブレイドとしての姿を見せる場面でのDrifting Soul (Violin Version)。主旋律をヴァイオリンが奏で、ボーカルはない。ボーカルが無い曲をあの場面で流すという意味でもあの歌詞は少なくともニアの物ではないのだろう。カラオケに使えるかも。

エルピス霊洞の最後、アデルとの会話で流れる、微かな希望という曲の後半では”君との未来”(プネウマ覚醒時やラストの世界樹脱出時などに流れる)の一部フレーズがある。シナリオではホムラ達へ向き合う決心をする場面で、その曲内にホムラ達との重要なシーンで流れる曲のフレーズが使われるのは何とも深い(大好物である)。

 

Disc5

絶望と希望…そして、という曲はアイオーン戦での曲で、在りし日の二人のフレーズを使いつつ、ラスボス戦に相応しい雰囲気を持っている。

Disc5は何といっても二人の望み、決別、君との未来、脱出~雲を抜けて~、楽園、White All Around Us、One Last Youというエンディングまでノンストップの一連の曲がたまらない。ゲーム内で聴こうとするとムービーを見る必要があり、サントラにて曲単品で聴けるのはいいものである。

決別はプネウマが足場を切り離し、レックスとの別れを告げるシーン、君との未来はプネウマの独白と共に世界樹からの脱出艇が発進するシーンで流れる。ここまでの旅路を超えての別れを更に盛り上げる曲達で、筆者の涙腺にダイレクトアタックする。

One Last YouはあのEDとの組み合わせが素晴らしかったが、曲単品で聞いても涙腺が…。

Disc5はぜひともシナリオを思い出しながら聴いて欲しい曲ばかりであった。

 

最後に

改めて全体を聴き直すと(なおボリュームの関係上全ては聴けていない)、ある曲に関係した曲のフレーズや、メインテーマのフレーズが使われている曲など新たな発見もあった。また、複数人の作曲家が参加しており、それでいて全体的に統一された雰囲気があるのは流石である。

ゼノブレイド2をプレイした人はマストバイ。プレイの思い出の数々が蘇る。もしプレイしていなくてこの記事を読んでいる場合今すぐに本編をプレイしましょう。

 

雑記

サントラ書き下ろしのホムラとヒカリ、凄くいいイラストである。ただこうしてよく見るとゲーム内モデリングでやたら肉付きが良くなっているような…?

アマゾンで購入したのでポストカードが付いてきた。トラハナのデザインである。可愛い。

欲張りなSFアニメ【楽園追放】

先日AbemaTVにて配信されていた楽園追放を見たのだがクリティカルに面白かったので書き留めておく。

 

欲しいものが全部詰まっていた

始め楽園追放の存在を知った時は際どいスタイルのヒロインで釣るだけの何かなのかと思っていたが、実際の所それだけではなく(あったにはあった)、作品全体で見ても非常に良いものであった。可愛いヒロイン、渋くてかっこいいバディ、そして何よりスタイリッシュなメカアクション。何とも欲張りなのだがそれらが全部詰まっているのだから面白い。

 

まず、筆者も結局釣られたアンジェラの可愛さ。初の生身の体という事で突然砂を舐めてみる謎行動から、徹夜した挙句目にクマを作り、うどん(?)をすすりながら七味唐辛子(?)にハマったかと思えば、高所からの偵察のためうんざりしながらもビルを登ったり、終盤のメカアクションでは負けるまいと踏ん張ったり、どの場面でも表情豊か。

ディーバのエリートである事を自負しながらも、ディンゴらとの交流を通し生身の体に興味、理解を示していくようになる流れはベタながら良い描かれ方であった。唐突な下ないし後ろからのアングルが多かった気がするが気のせい…だろう多分。

 

次にディンゴ。独特の雰囲気を持ちながらも酔狂で"仁義"溢れるいい男。仕事はきっちりこなせ、アンジェラのピンチには颯爽と駆け付け、なんだかんだで面倒見もいい、と非の打ち所がない。終盤アンジェラを再び出迎えるシーンは酔狂なんてものではないカッコよさであった。

ディンゴが色々と説明やらなんやらをする間アンジェラを多めに映す事で視聴者を飽きさせないのは上手い手法である。

 

極めつけはメカアクション。序盤のサンドワームを引きちぎったり滅多撃ちにした後しばらく出番がないのだが、終盤で一気に来た。

新型アーハン強奪から地球到達、そして廃墟での戦闘。スピード感、メカの動きにカメラワーク、何よりBGMとのマッチ。どれも素晴らしいものであった。

基地から地球到達までのシーンはシナリオ的にも反撃に移る場面で非常に興奮する。大量のコンテナを引き連れながら敵機の攻撃を全方向を使いながら捌き、回避一方の状態からフロンティアセッターの助力を得てBGMの変化と共にアーハンの変形をし、攻撃に転ずる。次々と敵機を撃墜し、ラストは機体に銃をぶち込んでの連射というカタルシス。そしてレールガンを合体、ミサイル迎撃と宇宙空間での戦闘を締めくくる。

廃墟での戦闘は地形を生かした戦闘、そしてディンゴも参戦とラストに相応しい盛り具合。戦闘もジャミングによる奇襲から銃撃戦、さらにはコンテナをもいで剣盾による接近戦と大盤振る舞い。本当に息をつく間もない展開だった。

 

シナリオも綺麗にまとまっており、見た後はとてもすっきりした気分になれる。電脳化した結果、人と機械の違いは何であるとかそんな感じのテーマもあるが、あまり小難しくはなっていない。とにかくSFアニメに欲しい物が全部詰まっていて、最後まで楽しく見る事が出来た映画であった。

 

雑記

ふとこういう映画を見ると思い出すゲームがいくつかあるがその辺りについて書くのはまた今度にする。それにしてもゼノブレイド2のキャラデザイナー、この映画を見てキャスティングしましたよね…?アンジェラっぽいヒロインどころかアーハンみたいなロボまで現れたゼノブレはどこへ行く。

最近ddlcの記事が伸びていて驚いたのだが、どうもVtuberがプレイしているらしい。記憶が正しければ配信状態でプレイしているとかなり酷いアレがあったはずなのだが果たして…。

最先なり最後なり【ゼノギアス20thコンサートの感想】

始めに断りを入れておく。今回のゼノギアスコンサートの感想を書くにあたり筆者の語彙力は圧倒的に足りない。どれくらい足りないかと言うとシタン先生に対するリコの素早さぐらいには足りない。それでも、いちファンとしての感想をまとめたい。

 

開場前から始まっていた

筆者は8日の昼公演に参戦した。グッズ先行販売があるとの事で先行販売開始直後には現地入りしたのだが、朝から物凄い人の数、行列。それもそのはず、グッズの先行販売に加えて撮影可能な数々の展示品ブースもあったからである。

1時間弱並んだ結果お目当てのパンフレットを無事購入でき、その後流れるように展示品ブースへ向かったのだが、撮影可能というだけあってなかなか列が進まず、全てを見る事が出来たのはギリギリの時間であった。展示されていたものは、田中氏の20周年書き下ろし色紙、フェイ、エリィ、ヴェルトールのフィギュア(多分新作)、作中アニメーションのセル画、各キャラクターの立ち絵やラフ画、そしてソフィアの肖像画(ちゃんと?書きかけ)とどれもファンならばじっくり眺めたくなるものばかり。

展示品ブースを待つ間パンフレットを読んでいたのだが、これがもう永久保存版と言える程の物。ハードカバー製本のしっかりしたもので、I am Alpha…の言葉から始まり、ゼノギアスの物語の解説、キャラクターの立ち絵などの資料、光田氏や開発関係者へのインタビュー、コンサートのセットリストや各曲の歌詞など盛り沢山の内容で、コンサートが始まる前からもうお腹いっぱいであった。前述した展示品のラフ画なども田中氏へのインタビューの部分に差し込まれており、じっくり見る事が出来る。

並んでいる最中に驚いたのはその幅広い客層である。男女問わず、中年から若者まで本当に幅広い人達が居て、とても20年前のゲームコンサートとは思えないような光景であった。

 

音楽によるゲームの追体験

作品に引き込まれる前半~DISC1~

今回のコンサートはまるでゼノギアスを再びプレイするかの如く、ゲーム内で聞く順番と同様のセットリストとなっていた。

まずはOP曲である冥き黎明。原作でも突然のフルアニメーションから始まり、プレイヤーを一気に引き込んでくれるが、コンサートではその更に上を行っていた。背景のスクリーンに映し出されるOP映像に合わせ演奏が始まり、曲、OPの展開に合わせて照明が目まぐるしく切り替わる。なかなか言葉で説明するのは難しいが、OP映像内でのエマージェンシーに合わせて赤い照明に切り替わったり、終盤の朝焼けに合わせて淡いオレンジに切り替わり…といった具合である。この照明による演出はこの曲に限らず凄いもので、曲によっては一瞬の盛り上がりの部分(語彙力不足)に合わせて切り替えが行われたりと、前日放送での演出にもこだわっているという発言の意味が深く感じられた。照明に加えて、ステージ中央からのスモークがエルドリッジ墜落に合わせて炊かれ、そこからミァンが現れるかのようにANUNAが登場。まるでゲームのような演出がステージ上でも行われていた。オーケストラによる演奏もそうだが、ANUNAのコーラスも素晴らしいものであった。OPにおける異質さというべきか、神々しさというべきか、あの独特の雰囲気が見事なまでに伝わってきた。

その後もゲームを追うように海と炎の絆、おらが村は世界一…と続いていき、そして風の生まれる谷~遠い約束とのメドレー。遠い約束はゲーム内でも重要で、筆者もとても好きな曲なのだが、ピアノソロの美しい旋律、あの映像、更にはミラーボールを用いてゲームを再現するかのような照明演出。早くも涙腺が危うい事に。

鋼の巨人、死の舞踏といった戦闘曲は面白い演出が。ループ毎にメインとなる楽器が切り替わり、同じ曲でありながら違う雰囲気を楽しむことが出来た。

地味に嬉しかったのはグラーフ闇の覇者がセットリスト入りしていた事である。正直な所、コンサート向きではないと思っていたので選ばれないだろうと考えていたが、かっこいいギターにより原曲の良さを失うことなく素晴らしい曲となっていた。

盗めない宝石はANUNAのコーラスがメイン。パンフレットに男女それぞれのソリストによってフェイとエリィをイメージした構成になっているとあったのだが、歌詞も含めてまさしくその通りに表現されていると感じた。

その後やさしい風がうたうを挟んだ後、再びANUNAのコーラスによる傷もてるわれら光のなかを進まん。ゼノブレイド2でもアーケディアで近い物を聴いていたが、やはり生での賛美歌はその荘厳さにただただ圧倒されるばかりであった。

エンディングへと向かう後半

その後休憩を挟んでからの悔恨と安らぎの檻にて。こちらはANUNAのアカペラによるもので、筆者の音楽の良さを表現する語彙の少なさを後悔するほどの素晴らしさであった。

紅蓮の騎士はぜひ生で聞きたいと思っていた曲の一つで、期待を遥かに超えていった。通信音声のような音声をどうするのか気になっていたが演奏に合わせそのまま流していたようである。

神無月の人魚、風が呼ぶ蒼穹のシェバトとフィールド曲が続き、そして飛翔~翼のメドレー。飛翔の演奏開始と共にマリアが父親に立ち向かうあのシーンが流れ出し、なんとかこらえていた涙腺も崩壊。心なしか演奏側も全体的にボリュームが上がっていたように感じた。印象的だったのはギターで、文字通り暴れるかのようにかき鳴らしていたのが後方の席からでもよく見えた。感極まっていたのは筆者だけではなかったようで、周囲でも鼻をすする音が聞こえだしたのはこの辺りであった。

静寂のオルゴール~DISC2~

ゲームもコンサートもいよいよ終盤。予感の重く、どこか神秘的な雰囲気から覚醒~神に牙むくもののメドレー。そして最先と最後。ここでもANUNAのコーラスがとてもいいピースとしてはまっていた。

最後を飾るは言うまでもなく、ジョアンヌホッグのSMALL TWO OF PIECES~軋んだ欠片~。その澄んだ歌声にもう感動したとしか言いようがない。歌詞の一部が変わっていて、but just you and I can find the answer~の部分でjust がなくなっていて、can ではなく shallであったり、最後のループではwe can run~でcanではなくwillとなっていたり、その歌詞の変更からはまるで観客へのメッセージのように感じられた。

アンコールではStars Of Tears、Balto~Lahanのメドレー。曲に合わせた観客の手拍子と光田氏の演奏者紹介。会場は最高に盛り上がっていたと思う。最終的には観客総立ちのスタンディングオベーション

演奏も終わり、演奏者達が袖へはけて行き、最後に残ったのは光田氏。おもむろに席から箱のような物を取り出し、ネジを巻くと中央の椅子に置いてステージから去って行った。流れ出したのは遠い約束のオルゴール。そしてそのオルゴールだけを照らし出す照明。筆者含め全ての観客が立ったままその音色に聴き入っていた。

 

音楽が呼び覚ますもの

今回のコンサートはゲームの音楽を聴くという以上に、1つの作品として感じられた。音楽だけでなく、映像やステージ演出も含めて1つである。最後のオルゴールが静かに流れた時はまさにゲームをクリアしてエンドテロップが出ている時のような寂しさというべきか、あの不思議な感覚が感じられた。ゲームの内容に沿ったセットリストというのも相まってなおである。本当に最高の時間を過ごす事が出来た。

悲しい事に人の記憶は脆いもので、いつの日か今日の事を鮮明には思い出せなくなっているかもしれない。しかし、またゼノギアスの曲を聴けばこの記憶がきっと浮かんで来るような気がしている。

思い出の品として、ソラリスシート特典のオルゴール。劇中のフェイのように、いつかこのオルゴールを聴いて今日の事を思い出す日が来るだろうか。

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 箱の横にはキムからエメラダへのメッセージも。

 

ゼノギアスはゼノの名を冠する続編は出ているものの、直接のシリーズとしては1作のみである。それも20年前のゲームである。それがこうして20周年記念コンサートとして開かれ、運良くチケットを手に入れられ、楽しむ事が出来たのだから何とも不思議な感覚である。まさしく最先なり、最後なり。

 

そして何より、素晴らしい音楽を、このような機会を提供してくれた光田氏、そして関係者各位に感謝したい。

ゼノギアスコンサート前夜

期待値を跳ね上げてきた直前放送

つい先ほどまでゼノギアスコンサートの直前生放送を見ていた。懐かしの映像、BGMを光田氏のコメントと共に楽しめる放送だった。

音楽だけでなく、映像、照明なども含めた演出にこだわっているとの事で、期待が高まるばかりである。

若干セットリストのネタバレもあったが予想の範疇。むしろより一層楽しみになるというもの。

会場では秘蔵の資料が見れたり、チケット所持者のみの物販であったりとコンサート本体以外にも盛り沢山のようである。

20年の歳月を経てのコンサート、まさしく最先にして最後になりそうなので十二分に堪能したいと思う。コンサート終了後にまた感想を書くつもり。

 

4/9追記

さっそく感想を書いた。語彙力が足りない。

 

gamermemoirs.hatenablog.com

雑記

更新をさぼりにさぼって久しぶりの記事。若干記事内容の追記はしていたが。

フォートナイトやらカービィスターアライズをプレイしたりとしている内に書くのが面倒に…。書きたい事は色々あれど、それを一定量の文章にまとめるとなると案外難しいものである。

世間とは少しずれた狩りの話【Bloodborne】

筆者も世間も狩りと言えば時期的に間違いなくMHWを思い浮かべるが、モンハンについては改めて筆者が語るまでもないので、あえて今回は狩りは狩りでも獣狩り、Bloodborneあるいはブラッドボーンについて書いていきたい。

 3/1追記:世間とずれたというタイトルだがなんと3月のフリープレイ対象タイトルにブラッドボーンの文字が。

気が向いたら詰まりやすい最序盤攻略記事を書くかもしれない。

 

概要

SIEとフロムソフトウェア開発の本作はダークソウルシリーズにお作法というか文法的には近い死に覚えゲーアクションRPGである。ゴシックホラーな雰囲気の世界で目的もよくわからないまま獣狩りを遂行するというとにかく独特の世界観である。言葉回しやストーリーの見せ方と他にはないものがある。

獣狩りと言っても敵は獣に限らず、狩人との対決や啓蒙が高まりそうな生物を狩る事になったりと獣狩りの夜は一筋縄ではいかない。啓蒙というワードから一部の人は察せられるだろうが、クトゥルフ的な異形も後半で現れるカオスな世界である。

フィールドは立体的に入り組んだものが多く、ショートカットを開通できた時にはどう繋がっていたのかを理解すると共に感心する。

 

トロフィー取得率60%

本作は難易度が高い事でも知られているが、なかなかすごい割合の脱落者がいるようである。

一般的に最初のボス辺りはトロフィー取得率が高く、そこから徐々に落ちていく。しかし本作で最初に戦うボスのトロフィー取得率は驚くべき低さの60%前後。ラスボス(の一つ手前)が30%程なのでそこは他とそこまで変わらない(むしろ高い気がする)が、多くの狩人は最序盤で心を折られている事がわかる。

死に覚えゲーと概要で述べたが、序盤からなかなか手厳しい。まず回復アイテムが個数制で、ある程度意識して集めないといけない。そして何より最初のボスに出会うか道中の特定のアイテムを使うかしなければレベルアップが出来ないのである。もちろん最初のボスも強いしそこにたどり着くまでも辛い。

この厳しい序盤を抜けて(そこからも難しいには難しいのだが)少しずつこのゲームの進め方、あるいはプレイングが分かってくると途端に面白くなるだけにもったいなくはあるが難しいところ。

 

狩人に盾は不要なり

今作最大の特徴、そして面白さであると同時に難易度を高めている要因として攻めに特化した戦闘がある。公式では死闘感と。

右手に仕掛け武器、左手に銃を持つのが狩人の基本スタイル。この仕掛け武器がロマンの塊で、変形する武器となっている。初期武器を例に挙げると、鋸は平常時はリーチの短いラッシュができ、変形させるとリーチが長い鉈へと変わる。斧は変形によって伸び、リーチやモーションが変化。筆者一番のお気に入りの仕込み杖は、普段は杖のような剣だが変形により鞭へと変化する。変形単品のモーションもあるが、攻撃の途中で変形しながら攻撃を挟む事ができ、スタイリッシュに立ち回れる。適当に動画でも見て欲しいところだが、とにかくこれがかっこいい。

中には変形ではなく武器の状態を変化させるものもあり、変形でチャージして攻撃で重い一撃を放つパイルバンカーのようなロマンに溢れた武器が存在する。

上で攻めに特化した戦闘と書いたが、今作にはガードが存在せず、盾はあるにはあるが実用に耐えない。

ではどうやって敵の攻撃をやり過ごすか。

まず一つは華麗なステップ。ソウルシリーズに比べ狩人様は身のこなしが軽く、素早い移動とステップが可能で、これにより攻撃をかわすのである。しかし、ステップの終わり際の無敵がない状態で被弾すると逆にダメージが増加するリスクもあるので、かわすかあえて受けて後述のリゲインで回復するか、ととっさの判断が要求される。

もう一つは銃によるパリィ。左手の銃はキャラビルド次第では攻撃手段にもなるが基本は防衛用。敵の攻撃に対してカウンターのように放つ事で相手の体勢を崩し、そのまま内臓攻撃(通称モツ抜き)という高火力の攻撃につなげられる。モツ抜きと呼ばれる所以は腕を敵に突き刺しそのまま内臓を引っこ抜くかのようなモーションであるため。雑魚のみならず多くのボスにもパリィないし内臓攻撃が効き、一撃でHPをかなり持っていけるロマンがある。

そして最後がリゲイン。被弾した際に減ったHPの一部は被弾から一定時間内に敵を攻撃する事で回復出来るというシステム。武器によって回復量が異なるので武器に合わせた動きが求められる。引いて回復するかそれとも攻め続けて回復するか、前述のスピーディーな回避、パリィと合わせてプレイヤーによってスタイルが分かれるところである。

これら3つのシステムもそうなのだが、全体的に敵の攻撃は後ろに引くとかわしにくくなっているものが多いため、積極的に前へ攻める事を要求される。これが今作の戦闘の面白いところで、そして判断を間違えればすぐに死ぬと難易度向上に繋がっている点でもある。

 

悩ましいキャラビルド

レベルアップで得られたポイントをステータスに振る形で成長する。これの方向性で扱える武器や戦術が変わり、ここがまた面白い点である。

HPに振ってリゲインが高い武器でごり押しするもよし。技量に振って内臓攻撃に特化させるもよし。あるいは血質に振って銃をメインに据えるもの一興。神秘に振って腕から触手を生やしたり隕石を降らせるのもロールプレイとしてなかなか(筆者はやっていないが銃と秘儀は極めるとやたら強いらしい)。ただし極めようとすると後述する地底人にならざるを得ないのが…。

筆者は技量に振って仕込み杖と銃によるパリィをメインにしたシンプルなビルドだが、内臓攻撃で数千ダメージが入るのを見ると興奮してしまう。

 

印象的なボスの数々

冒頭で述べたようボスも多種多様、獣に狩人、異形もありとすごい事になっている。そのどれもが強敵でプレイヤーの心を折りに来るのだが、それだけに倒せた時の感動はひとしおである。

序盤で戦うガスコインという狩人は色々な意味で忘れられない。遭遇時のムービー、序盤で戦うとは思えない強さ、後半で獣へと変貌するおぞましさ。これと合わせてもう一体最序盤のボスである聖職者の獣もまた巨大なおどろおどろしい獣としてのインパクトが途中で変化するBGMと合わせて印象に残っている。これら2体はブラッドボーンを象徴しているボスだと思う。

異形代表としてエーブリエータスは外せない。画像でも貼ろうかと思ったがこれはぜひ実際にプレイして確かめて欲しい。全身を使って抱きしめて来る愛らしい(?)娘ですはい。

DLCで追加されたボス達はそのどれもが強烈。特に一体を挙げるならルドウィークである。あれは演出が本当にすごい(語彙力不足)。出会う際の気持ち悪さもさることながら、そこから人としての意識を取り戻して覚醒した後のムービー、そしてBGMの切り替わりが最高のタイミングで最高の盛り上がりを見せてくれる。そしてやっぱり強い。

 

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狩人もとい地底人共通の合言葉

本作のエンドコンテンツというかやりこみ要素として聖杯ダンジョンというハクスラ的要素がある。本編とは別に存在するダンジョンで、内容が固定のものとランダム生成のものが存在する。ランダム生成のものは生成後に見出しのような文字列を入力する事でプレイヤー間での共有が出来る。

ここまででは何故見出しが合言葉と呼ばれるかまだわからないと思うのでもう少し。

キャラの強化要素として血晶というものがある。これは武器に着ける強化アイテムといったところで、それぞれ強化値が異なり、単純に強化値が大きいもの、デメリット付きだが強化値が更に大きいもの…と様々。これの最大と理想値を求めて狩り続けるのが一部狩人の宿命であり、成れの果てを地底人と呼ぶ。

そしてこの見出しは一般的な狩人が欲しがる血晶を手に入れやすい(マラソンしやすい)ダンジョンが生成出来る合言葉という訳である。

筆者もある程度聖杯ダンジョンに潜り、物理理想値の血晶を手に入れている。比較的楽な方しか行っていないが、本当にレアもの(特に銃、秘儀特化を目指す場合)を手に入れようとすると大変な事になるとかならないとか。理想値を手に入れた上での狩りは格別である。

オートマッチングが可能なのでマルチプレイが比較的にぎわうのはここ(今も狩人がいるかはわからないが)。

 

最後に

9割9分人を選ぶゲームだとは思うが、少しでも狩りに興味を持ったならぜひプレイしてみて欲しい。独特の世界観と雰囲気、そして狩りに酔うことだろう。

かねて血を恐れたまえ…。

 

雑記

MHWもとりあえず本編を終え、歴戦古龍を解禁したところである。そしてモンスター数も少なくて飽きてきたなあというところにゼノブレイド2の二週目情報が。想像以上にいっぱい詰まっていたので来週からは二週目に潜る。ニアにイーラ勢3人エンゲージしてソロプレイしてイーラプレイするんだ(アルドランさんこんにちは)…。

ところで最近一時期落ち着いていたPV数がまた伸びてきて驚いている。ちょうど年末年始に買った人がクリアした頃合いなのだろうか、トラハナソロ狩りやら感想の記事が伸びている。ハナの良さが広まれば幸いである。